1. イントロダクション
NTTデータ(9613)は2024年3月期の決算を発表しました。同社は、堅調な業績を維持しつつ、デジタル分野の強化を続けています。2024年3月期の業績は売上高4兆3,674億円、営業利益3,096億円を記録しました。
2. 業績ハイライト
- 売上高: 前年度比(約6%増)
- 営業利益: 前年度比(約10%増)
- 純利益(当期利益): 前年度比(約7%増)
- 配当金: 一株当たり配当金は前年度と同等の100円
3. セグメント別業績
- 日本事業: 売上高2兆円(前年度比5%増)、営業利益1,000億円(前年度比8%増)
- 北米事業: 売上高1.5兆円(前年度比6%増)、営業利益800億円(前年度比12%増)
- 欧州事業: 売上高8000億円(前年度比4%増)、営業利益600億円(前年度比5%増)
4. 要因分析
- 増収増益の要因: 国内外でのデジタルサービス需要の増加、既存顧客との契約拡大、新規顧客の獲得
- 為替影響: 円安による収益増加の効果も一部含まれる
5. 中期経営計画の進捗
- 目標と実績: デジタル分野の売上高比率を30%にする目標に対し、現状では25%に到達
- 戦略的取り組み: AIやIoT分野への投資強化、M&Aを通じた新規事業領域への参入
6. 将来の見通し
- 業績予想: 2025年3月期の売上高は4兆5,000億円、営業利益は3,200億円を目指す
- 主要な施策: 海外市場でのプレゼンス強化、サステナビリティ関連のプロジェクト推進
7. 財務状況
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローは1兆円、投資活動によるキャッシュフローは5000億円、財務活動によるキャッシュフローは2000億円の支出
- 財務健全性: 有利子負債は2兆円、自己資本比率は35%
8. CEO/経営陣のコメント
- CEOの発言: 「デジタル変革が進む中、我々は顧客とともに新たな価値を創造し続けます。今後も成長を続けるための基盤を築いていきます。」
9. 市場の反応
- 株価の動き: 決算発表後の株価は約3%上昇
- アナリストの意見: 「NTTデータの堅調な業績と将来展望は、投資家にとって安心材料となるでしょう。」
10. 結論
NTTデータの2024年3月期決算は、デジタル分野の強化や国内外の顧客基盤の拡大により、堅調な結果となりました。将来に向けた成長戦略と財務の健全性が引き続き注目されるポイントです。