2021年7月29日に、モビルス株式会社に東証マザーズ上場承認が下りました。
IPO承認がされることにより、非公開だった情報が初めて出てくるのでそちらの分析を行い、IPO銘柄として、そしてセカンダリー銘柄として期待できるかどうかを見ていきたいと思います。
モビルス株式会社の東証マザーズ上場概要について
まずは基本的な上場情報についてです。
上場日:2021/9/2(木)
発行済株式総数:5,570,844株 (上場時、公募株数含む)
公募株式数:360,000株
売出株式数:741,800株
公募売出流動性:67.3%
想定価格:1,060円
想定時価総額:59億円
オファリング規模:13億円
2020年8月期売上:9.5億円
同売上成長率:28%
主幹事:大和証券
抽選申込期間:8月18日(水)~8月24日(火)
当選発表日:8月25日(水)
購入申込期間:8月26日(木)~8月31日(火)
後ほど説明しますが、SaaSのビジネスモデルでありつつも売上や成長率は小型で、時価総額としても59億と小さめの規模のIPOとなります。
コードは4370みたいだね
モビルス株式会社の企業情報について
続いて、モビルスの企業情報についてです。
代表取締役社長 石井智宏
設立:2011年9月
本社:東京都品川区西五反田3-11-6 サンウエスト山手ビル5F
主力サービスとしては、「MOBI AGENT」「MOBI BOT」などのチャット支援およびチャットボットサービスを展開しています。
代表取締役社長の石井智宏さんは創業者ではないようです。プロフィールや会社沿革を調べるとそのようでした。
モビルス株式会社の業績(売上・利益)について
続いては業績およびKPIについてです。
売上や利益は上場のための有価証券報告書に記載があります。
直近の売上成長率がちょっと他のマザーズ上場企業に比べると寂しいです。
経常利益については、上場のためかちょっと黒字にしたという感じでしょうか。
サブスクリプションやARRという文字が並びますが、SaaSサービスの部分についてはKPIが開示されております。
サブスクリプション比率が徐々に上がってきているとはいえ、半分を超えていないのはネガティブポイントです。
またARRの伸びもちょっとずつ・・・ですよね。以前よりも直販比率が高いのと、直販・代理店・OEMいずれもプラス成長なのはポジティブポイントでしょうか。
契約数及び解約率は下記にあります。
MRRは16万円ほど。契約数が伸びています。
解約率は2020年8月期の第1四半期が2%だったのを、徐々に改善し2021年8月期の第3四半期は1.02%まで下がっています。
モビルス株式会社のIPO条件や今後の期待について
ここからは実際にIPOの公募やセカンダリーで買いにいく投資家向けに特化した内容です。
モビルスは会社知名度もあまりなく、時価総額も小さめです。
先述の通り、モビルスのIPOについてはオファリング規模が多いことから供給が多いです。
ロックアップは主要株主はロックアップ90日or1.5倍となっております。
公募想定価格は1,060円です。
筆者の独断と偏見の予想では、初値1.5倍の初値1,590円と予想します。
そのため、公募で買える場合はIPO投資として買っておきましょう。当選を祈るばかりです。
続いて抽選で外れて公募で買えない場合ですが、公募の1.5倍でロックアップが外れるので、1.590円を超えるとセカンダリーではあまり旨味はないと思います。
逆に1.5倍以内で初値が形成されると、セカンダリーで買ってもいいと思います。
そしてその後の動きですが、中長期的に売上成長が今のところはあまり期待できないのかな。。。と推測します。個人的に小型の時価総額の銘柄の投資が苦手ということもありますが・・・
SaaSサービスの売上成長率が加速し、解約率も1%を切り、全体の成長率が30%を超えると株価も期待できます。そのため、そのポイントを決算で確認していく形になるかなと思います。
今後も注目だね
IPO投資での抽選ではSBI証券 、楽天証券 などの証券会社から申し込みができます。
倍率を上げるためにも、ぜひ登録してIPOに備えましょう。