今回はGMOペイメントゲートウェイ(証券コード:3769)について調査しました。
これまでも成長を遂げてきて株価も跳ね上がった歴史があります。
一時期、エムスリー・モノタロウと並んで「グレートグロース御三家」と呼ばれていたんだよね
そんなGMOペイメントゲートウェイのこれまでと、強みと将来性について考察していきます。
GMOペイメントゲートウェイ(3769)の基本情報
GMOペイメントゲートウェイ株式会社は、電子商取引をはじめとした事業者に対しクレジットカード決済サービスの提供を行うGMOインターネットグループの子会社です。
設立は1995年。
今はGMOと名前についているけど、もともとはGMOの資本じゃなかったんだね
クレジットカード決済をはじめとした決済代行事業・金融事業をメインとしている会社です。
上場以来の株価チャートを見ればわかる通り、過去にテンバガー達成した企業です!
本当すごいよなぁ、美しい。
2020~2021は株価マーケットの影響やコロナでの特需もあって跳ね上がったのかな。
GMOペイメントゲートウェイ(3769)の強み
では、なぜGMOペイメントゲートウェイ(3769)はテンバガーを達成したのでしょうか?
それは、継続的な成長が一番大きな要素でしょう。
市場環境
きれいに売上が積みあがっています。
決済代行事業がメインの売上・利益のポイントです。これは、クレジットカードを中心としたキャッシュレス決済のゲートウェイを顧客(店舗・加盟店と呼ぶ)へ価値提供しています。
VISAとか、Masterとか、クレジットカードを決済で使えるようにするにはそれぞれの提携しているクレジットカード会社と店舗が契約しないといけないんだね。
それをとりまとめて一括して代行しているから、「決済代行」なんだね。
この事業のキャッシュポイントは、ざっくりとは「流れたお金に対する手数料」です。
もちろん一概にそれだけでは言えず、その点はGMOペイメントゲートウェイもIR資料で説明しています。
ただ、基本的にはキャッシュレスが進めば進むほど流れるお金(GMV)が大きくなるので、近年のキャッシュレス推進という外部環境が恩恵にあるのは間違いないでしょう。
インターネットでものを買うことやサブスクに登録することもかなり普通になりましたしね
競合環境
市場が伸びているのはイメージしやすいですが、それでは競合はどうでしょうか。
決済代行事業としての競合は、下記企業が代表例です。
- SBペイメント
- ソニーペイメントサービス
- ペイジェント
- Stripe
- Adyen
SBペイメントはソフトバンク資本、ソニーペイメントはソニー系で、ペイジェントはNTTデータと三菱UFJニコス・・・大企業系資本の争いなのかなぁ。
Stripeは米国、Adyen(ADYEN)はオランダ、どちらもグローバルで最大手クラスの決済代行プレイヤーだね
ですが、おそらく日本においてはGMOペイメントゲートウェイが売上シェア1番ではないかと言われています。
GMOペイメントゲートウェイは、昔からEC(Eコマース)の業界に強いようです。
EC化比率の増加・普及によりニーズが増えてきたのかなと考えられます。
そして、強みとしているのは営業力。社員口コミサイトでGMOペイメントゲートウェイを調査すると、「営業力」「社長の売り上げに対するコミットメント」に関しての口コミが数多くあげられていました。
やっぱりB2Bだと特に営業力が大事なんだなぁ・・・
内部的には、営業力・コミット力およびそれを推進する企業文化が強み・競合優位性なのではないか?と思いました。
GMOペイメントゲートウェイ(3769)の今後・将来性
さて、ではこれらを踏まえてGMOペイメントゲートウェイ(3769)の今後・将来性はどうでしょうか。
市場環境としては、今後も日本は海外に比べるとEC化率・キャッシュレス比率が少ないです。これが諸外国と同等ぐらいになるだけでも、決済代行の市場が増えていくため、売上は今後もある程度は成長していくと思います。
競合環境としても、日本では確固たる地位を築けています。そのため、IRにもありますが、海外展開であったり、これまでとは違う領域での事業展開を模索しているようです。
1つ懸念としては、決済そのものはプロダクトで差別化しにくい・コモディティなのでは?というところ。決済手段を増やすことは割と技術的には差別化しにくいため、今後競争が激化したときにどう各社が立ち回っていくか?は全く予想できないところであります。
すでにグローバルでかなりの規模を誇るStripeやAdyenも日本展開を着々と進めているでしょう。
今後も、目が話せない市場であり、目が離せない会社の1つと言えるでしょう。
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